赤ちゃんの姿をゆったり見たことありますか?
布団を被って眠っている姿ではなく、体のラインを。
赤ちゃんの姿勢を見ると基本手足を曲げています。
足はM字に曲がっていて、背中も丸まっています。
生後すぐは胎児としてお腹の中にいた時の姿勢でいる子が多いです。
手足をキュッと重ねて背中を丸めた状態が多いですね。(逆子ちゃんは足をピーンと伸ばしていたりします)
ほとんどの赤ちゃんはプカプカと羊水の中に浮かび、丸まって過ごしていたので背骨は「C」や「も」のカーブの形が基本です。
大人のように背骨が「S」ではないのです。
生まれて重力のある世界で行動し始めると、まずは首が座り…腰も座るようになって…と段階を踏んで成長していきます。
その成長過程で背骨の形も変化していきます。
生まれてしばらくの赤ちゃんの背骨がCということは、赤ちゃんを抱っこする時もCのままキープしてあげた方が赤ちゃんにとっては快適であるといえます。
でも生まれて間もない赤ちゃんはグニャグニャ脱力してて、抱っこする人もまだ抱っこに慣れていなくって…ということがあります。
まぁ、抱っこは回数を重ねれば自然と慣れますが。
どこでどの部分を支えるかがポイントになってきます。基本は手や腕だけで抱っこするのではなく、体全体で包み込むように支えるのがベストです。
肩や腕に変に力が入っていたり、赤ちゃんの体が捻れたり伸びたまま抱っこしていると赤ちゃんの「泣き」は悪化するばかり…まるめてあげるともの凄く泣いてた子もしばらくして落ち着くことが多いです。
自分に置き換えて考えてみて下さい。どうしたら安心して全身を委ねられるのか、を。
赤ちゃんは委ねるしかないのですが、やはり居心地が悪いとぐっすり眠れないし、姿勢をモゾモゾ正したくなるし、どこか不快だったら泣きます。
緊張して抱っこする人とドーンと構えて抱っこする人では、後者の方が赤ちゃんも安心しますよね。
抱っこしたら泣き止むのに、置くとすぐに泣き始める…そんな時は置かれた場所が安心して眠れない状態なんですね。
あと、抱っこでぬくぬくあったかかったのに、急にヒヤッとする布団だったりね。
あとは肌と肌が触れ合ってると愛情ホルモンが湧き出ますので、そこで安心するというのもあったり…
でも、ずっと抱っこはなかなか難しいです。
何かやらなければいけないことがあるし、重いし。笑
そんな時には「おひなまき」をして、布で赤ちゃんを包んであげましょう。
布に包まれていることで安心します。
そして、ただ包むのではなく背骨のCのカーブをキープして包むので、赤ちゃんは快適に安心して眠ることができます。
結構キツくしっかり巻いていることが多いのですが、布の素材によっては伸縮し運動できるので窮屈ではなく、お腹の中にいた時のような適度な反発感や安心感を感じて機嫌よく過ごしてくれます。
掛け布団を気づいたら蹴ってしまって寒そうということも防げますね。
物音などで手足がビクッとなるモロー反射。
物音だけでなく自分のイビキなどにもビクッとしていますよね。笑
そのまま眠る時と泣き出す時があるのですが、そのビクッとする反射も包んであげることで少なくなるので、赤ちゃんはぐっすり眠りやすいようです。
背中スイッチを押してしまわないかと心配しながらそーーっと赤ちゃんを置いている方に試してほしいです。
おひなまきもいろんなやり方があります。
まずは、自宅にあるバスタオルでも簡単におひなまきはできます。
はじめは慣れずに嫌がることもあるかと思いますが、抱っこして落ち着いて心地よさそうにすること多いので試してみてくださいね。