ブログテーマ【ソフロロジー】


ソフロロジー式分娩(イメージトレーニング)

妊婦さんは本屋に行った時とかにチラッと目に入る言葉ではないでしょうか。

 

ソフロロジーでは妊娠中からの

○イメージトレーニング

○呼吸法

○エクササイズ

などが大切となってきます。

 

 

イメージトレーニングの際には

BGMを流してゆったりリラックスした状態で自分の身体、赤ちゃんなどと向き合い現状や変化を認識していきます。

 

お腹の中はどんなのかな?あたたかいかな?

おっぱいも大きくなってきて、産まれたらこうやって飲むのかな?

どっちに似てるかな?

 

などなど楽しいイメージが膨らみますね。

その反面、

どれくらい痛いのかな?

陣痛に耐えられるかな、怖いな。

また前みたいに長いのかな…

などという感情も芽生えてきますよね。

 

 

不安や恐怖の感情を解決するのに

一番大切なのは陣痛の捉え方、感じ方です。

 

何のために陣痛はあるのか?

を考えるとおのずと答えは出てきますが、子宮を収縮させて赤ちゃんを押し下げることによってお産へと導きますね。

赤ちゃんが下がるだけでは進まないです。

子宮の出口も開く必要があります。

陣痛にもいろいろあって、リハーサルのような前駆陣痛や弱いままダラダラ続く微弱陣痛、初めからドーンと強い過強陣痛などいろいろです。

間隔も短かったり長くあいたり…

 

陣痛は「痛」という漢字があるのでもちろん痛いです。ですが、ただ単に痛いわけではないです。

 

しっかりと痛みの変化や胎動を感じて自分の身体と向き合いましょう。

 

陣痛がどんどん強くなって進んできたと思っても弱くなったり一定ではないことが多いです。

変化を感じて、その時眠ければ眠れば良いし動きたければ動けばいいです。

自分に正直に動いていきましょう。

 

あと、お産や死に関しては現在病院や施設がほとんどですが、昔は生活の一部でした。

日常生活を送りながらお産を迎えるのが当たり前の時代がありました。

陣痛が来たからといって安静にしなくてはいけない理由になりません。

病院に行くとお腹にモニターをつけたり、過ごすスペースが部屋などと限られるのでベットに横になる機会が増えてしまいます。

横になっていたら家にいた時よりも陣痛が弱くなって遠のいていく…そんな方もよくいます。

 

リラックスして普段どおりに過ごせるくらいのイメージトレーニングはしておいても良いかと思いますね。

 

イメージ通りにいかなくて辛い思いをする方もいるかもしれませんが、それはイメージばかりに囚われて身体の変化や声に耳を傾けなかった時に生じることだと思います。

 

妊娠・出産は自分の身体と向き合うとても良い機会ですので、是非実践してみて下さい。

 

 

呼吸法編につづきます。

ソフロロジーについて、呼吸法について写真もいっぱいで載っていて読みやすい本です。

下は私の動画でも使用させていただいている音楽です。

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ソフロロジー式分娩(呼吸法①)

ソフロロジーでは妊娠中からの

○イメージトレーニング

○呼吸法

○エクササイズ

などが大切となってきます。

 

 

今回は呼吸法についてです。

 

 

呼吸法はヨガに通じるものがあります。

西洋の方よりも呼吸に関することわざや慣用句が多くある私たち東洋人は少しやりやすい環境にあるようです。

「阿吽の呼吸」「息がきれる」「息をのむ」などなどね。

 

ヨガでは普段の生活から呼吸に意識を向けます。

呼吸は自分でコントロールできますので、普段から自分をコントロールする上でも活用できますね、これは妊婦に限らず誰でも。

意識的に息を吐く、吸う。

どのような強さで?どこを意識して?

間に息を止めてみるとどれくらいで苦しい?

息をとめながら動いて、そこからゆったり呼吸に戻した時の身体の変化などは感じられますか?

 

ソフロロジーでは何種類か呼吸法があるのですが、自分の出産の時を考えると無意識にソフロロジーを行っていたのだと思いました。

まーーーー静かでしたもん私。静かにするもんだと思っていたので「声出していいよー」って言われたけど出し方わからなかったですよ。

助産師という仕事をしていることもあり、こんなお産にしたい!という思いが強かったのかもしれません。まぁそういう思いが解除されないとなかなかお産は進行しないんですけどね。産まれる少し前から声は出ていたんだろうけどそこは記憶にないです。笑

 

絶叫しながらの分娩だけは見ていてイヤ(本人も辛いし私たちも見ていて辛い…何よりご主人がトラウマになる)なのと、やはり呼吸をコントロールできていなかった方は自分自身も赤ちゃんも苦しくなりがちです。

そして産んだ後の感想やお産の捉え方がネガティブになっている方も見受けられます。

 

研修を受けた時にほんまやな~と思ったのが

絶叫したりパニックになったりする方は、何をしたら良いのかが分かっていないのです。

まぁ、想定外ということですね。

そら初めてだとなおさらわからないですよね。

どういう風にお産は進んでいくのか?

赤ちゃんはどうやって降りてくるのか?

どんな時に何をすれば良いのかがイメージできているだけでも違うと思います。

なので、普段から呼吸法を意識してイメージ練習しておくことは自分の感情や痛みの感じ方をコントロールすることで重要になってきます。

 

ヨガの先生が呼吸法をしていたらタトゥーを入れる時の痛みが全然なかった生徒さんがいた、という例を話していました。

チクチクと針を刺されても痛くなかったと。

ふむ、コントロールできてますね。

これはお産にも何にでもあてはまります。

採血の時にまだ消毒の段階で痛みを感じている?囚われている?方もいますよね。そういう方も自分の呼吸を意識するだけで違いますよ。怖がってる時息止めてますもの。

 

呼吸法だけではなくイメージトレーニングやエクササイズ、全ての相乗効果が大切だと思いますが。

 

 

呼吸法には段階があって

普段からあまり強くない時の陣痛の時期

子宮口何センチの時期(痛みが強くなってきた時期)などと進行状況に合わせて少しずつ変わってきます。

が、吐く息に集中すること(吐いてたら勝手に苦しくなって吸います)、最後の最後まで息は止めないで安定して赤ちゃんに酸素を送ってあげること。

そのあたりがポイントとなっています。

 

お産は初めての赤ちゃんとの共同作業です。

お産は自分1人でするものではないですよ。

そんなこと考えてると赤ちゃんスネちゃってスムーズに降りてこないかもしれませんよ。

赤ちゃんが陣痛の強さや間隔を調整しているようなもんですしね。

 

私はお産をトンネル抜ける時に例えることが多いのですが、トンネル(産道)、車(赤ちゃんと付属物)、ガソリンやエンジン(陣痛)が良いバランスだとスムーズに事が済みます。

トンネルの中で事故があって、そこを避けるためにゆーーーっくりと進む必要があり渋滞しているような時や、トンネルに対して車がギリギリのサイズだったり、速度が出なかったり…

何かトラブルがある時は理由があります。

その理由を取り払うために自分でできること、して下さい。

 

トンネルの整備は行き届いてますか?

骨盤を整えること、大切ですよ。

どこかの骨が出っ張ってそこに赤ちゃんつっかえたら赤ちゃんも回って降りてくるのに体力消耗、時間もかかって母子ともにぐったりしちゃうこともあります。

 

お腹が空いていたら力が出ない、身体が疲れたりします。ガソリンの入っていない車がどうやってトンネルから出られますか?牽引してもらうと楽だと思ってたりしませんか?だったらガソリン(食事)入れて自分で運転してトンネル抜けた方が、レッカー車呼んだり手続きしたりしなくて済みますよ。

っつー話です。

 

長いのでつづきます。

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ソフロロジー式分娩(呼吸法②)

次に書こうと思っているエクササイズにも通じるのですが、スムーズにお産を進めるためには身体のメンテナンス、イメージトレーニング、呼吸でのコントロールの全てが大切だと思います。

 

 

私自身は最後の呼吸法(自然な腹圧の入れ方)を意識していなかったので、赤ちゃんを押し出す段階でのコントロールが難しかったです…

妊娠中から練習しとけばよかったーと今さら思いました。そうしたらもっと楽しいお産になっただろうな~

まぁ、結果的には安産でしたけど。

 

お産は楽しいですよ。

人によっては快楽産といって産んで気持ちいい~!!って人もいるくらいですもの。

 

お産の時にはそのようなホルモンが分泌されるのですが、感じられている人は少ない…ように思いますね。

 

かくいう私も快楽産ではなかったです。

楽しかった記憶しかありませんが。 

最後の赤ちゃんを押し出す段階での呼吸法の練習方法としては、

トイレで便をする時に息を止めて力を入れるのではなく、息を吐きながら下腹に圧をかけて、肛門を広げるイメージでやってみて下さい。

肛門から息を出すようなイメージ。

なんたって出さなきゃならんのですから出口を、閉めちゃいかんです。

これは便秘対策にも良いかもな~と思います。

赤ちゃんに比べると小さいですが、できれば毎日便を産めるといいですね。

 

お産の時も同様で、肛門、会陰を解放しつつ下腹部に少し力を入れての自然な怒責をしてみて下さい。あくまでも自然に出てくる怒責ですよ。

37週を超えたら練習していっても大丈夫です。

 

意図的に息を止める時って身体のいろんな場所を閉めて(締めて)いる感覚ないですか?

お産の時に閉まってるとどうなると思います?

 

リラックスして身体の力をできるだけ抜いてる方が赤ちゃんも降りてきやすいと思えてもらえると幸いです。

 

実際陣痛の間も陣痛中も関係なく身体が緊張した状態の方は「痛み」にとらわれすぎて呼吸どころじゃなくなっていることがほとんどです。

 

そのような場合、赤ちゃんの存在忘れてます。

もしくは「早く出て来て」としか思えてなかったりします。

胎動など赤ちゃんの存在を感じる余裕もなくなってしまっていてはとても残念に思います。

せっかく赤ちゃんも頑張っているのに…

 

ソフロロジーでは仰臥位(上向きに寝た状態)での分娩が主流のようですが、個人的には横向きだろうが四つん這いだろうが、自分をコントロールして集中できるのであれば何でも良いと思います。

施設によって産む時の体勢は制限があるかと思いますが…

そして、立ち会う医師や助産師によって呼吸の誘導は異なるかと思います。

勤め先によってお産の雰囲気も随分と異なるのを感じます。

その時に集まるスタッフの人柄にもよりますし…

 

ソフロロジーで産みたいという方はその旨を伝えて通る施設か、もともとソフロロジー分娩を行っている施設に行った方が良いですね。

自分で産み方は選択する時代になっていますので。

 

 

次はエクササイズについても書いてみようかと思います。

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ソフロロジー式分娩(エクササイズ)

ソフロロジーでは妊娠中からの

○イメージトレーニング

○呼吸法

○エクササイズ

などが大切となってきます。

 

今回は最後のエクササイズ編です。

 

エクササイズでは、自分の身体の変化や動きを認識することから始まります。

 

普段何気なく変化していく身体ですが、購入したCDや本、ソフロロジーのクラスがあれば助産師の誘導で今こんな感じなんだな~と思える人もいるのではないかと思います。

 

エクササイズでは自分の手を鏡と見立てたイメージトレーニングがあります。

はじめは肩幅に足を広げて立った状態で手を組みぐぐーっと天井の方まで身体を伸ばします。

目を閉じた状態で手を下げていくのですが、手のひらを自分へ向けて優しく身体をなぞるように少しずつ下へと下げていきます。

 

その時に

顔はお母さんらしくなってきているな?

おっぱいも大きくなってきて授乳する準備ができてきているな?

お腹は大きくなって赤ちゃんは綺麗な羊水の中にプカプカ浮いて遊んでいるんだな~

などなど、他にもいくらでもあるけどいろんなイメージを膨らませていきます。

 

そして、陣痛が来た感じを別の動きで疑似体験…

 

息を吸って、止めた状態で片腕をぐるぐる回して苦しくなったら脱力~

そうすると腕に血流が流れる感じ

自分の手の温かさ

左右差など、細かくて普段気づきにくいこと

を気づかせてくれます。

 

これは陣痛に例えられており、息をとめるとその間子宮への血流が下がってしまうので決して息は止めないで吐く呼吸に集中してね、ということです。

 

 

自分でコントロールしたお産は産んだ後の達成感というか、満足感がとても高いです。

 

産後の自己肯定感に繋がり、それらは育児への自信へと繋がっていくといえるでしょう。

 

まずはすぐに取り入れることのできる、普段からの呼吸を意識してみて下さい。

ヨガでは鼻から吸って鼻から吐きます。

ソフロロジーでは鼻から吸って口から(余裕があればはじめは鼻でも大丈夫そう)です。

 

 

前にも書きましたが、もちろん病院や施設、医師や助産師によって分娩経過や介助の仕方が異なります。

ソフロロジーを取り入れている施設はかなり少ないと思います。

自分がどのようなお産をしたいかで施設を選ぶのもアリだと思います。

産む場所を選ぶ時に産後のアメニティばかりに気をとられて赤ちゃんのことまで考えられていない場合もあるのではないかと思ってしまうこともあります。

 

人生で数えるくらいしか分娩体験はできません。

その体験はあなたの人生を大きく左右します。

人生観が変わる人もいるくらいです。

自分のやりたいように選択できる時代になってきていますので、他人任せではなく自ら主体的に行動していって下さい。

産むのはあなた自身ですよ。

 

皆さんのお産体験が安産で楽しいものとなりますように。

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